7月11日、三条市立長沢小学校にて第2回「出前授業」を開催させていただきました。
まずは、職員室に行って先生にご挨拶をした後、会場となる視聴覚室の設営準備です。
我々の時代と違って、ずらりとPCが並んだ教室です。
動画やパワーポイントなどの資料を事前に作成して分かり易い授業にするため万全の準備です。
早川理事長と長谷川監事も準備段階から駆けつけてくださいました。設営準備中の一コマです。
本日の「出前授業」を担当してくれたお二人。
マルナオ株式会社 代表取締役 福田隆宏君
株式会社 二村建築 専務取締役 二村清人君です。授業開始前でちょっと緊張気味です。
設営準備も完了、そして、授業の開始です。
第1回同様、未来への教育創造委員会 岡部委員長から生徒さんへの挨拶で始まりました。
「この地域には、誇れる仕事が沢山あり、そして君たちには様々な可能性がある。
この地域を大好きになって欲しい、今以上魅力のあるまちにするために、大人になった君たちと一緒に頑張りたい。」
と熱い想いを伝えてました。
また、岡部委員長が小学校6年生だったときの夢がお寿司屋さんになることを伝えると、生徒達からは「分かるー!!」と歓声があがり、
次々と生徒は挙手して自分の夢を教えてくれます。とても和やかな雰囲気で授業はスタートしました。
1人目の講師は二村清人君です。
授業内容は「大工」という仕事について。小学生の男の子に人気の職業です。
弥彦神社の改修など宮大工のお仕事もされているそうです。
「大工」という仕事の良いところは、自分の仕事がずっと残るのだという説明に生徒も皆一様に聞き入っています。
平安時代の建物も残ります。
また、三条は工具のまちで、他県の大工さんから羨ましがられるなんてお話を聞くと自慢したくなります。
「みなさんに質問です。板を見て木の向きがわかりますか? どっちが上?下?」
板を皆に見せて質問です。
これは大工の1年生が覚えることなのだそうです。
皆真剣に黒板を見つめ説明を聞きます。
質問を織り交ぜながらの工夫した授業で子ども達は真剣に二村君の授業を聞いてくれます。
2人目は福田隆宏君です。
授業内容は「木工製作」職人の手作り、もの作りの仕事について。
まずは実際の製品である高級「お箸」を説明です。
日本の90%のお箸は塗り箸といって、塗り物がしてありますが、マルナオさんでは削っただけで何も塗っていないお箸だそうです。
職人技を駆使した手作りの一品です。一つ一つ職人が音を聞きながら削っていくのだそうです。
一人ひとりが責任をもって仕事をしてくれている。
「気に入った」「欲しい~」という声が上がると、その言葉が何より嬉しいと伝えていました。
世界の人口の30%がお箸を使い、フォークやナイフを使う人たちが30%。40%の人たちが手で食事をするという情報に皆驚きです。
また、三条には、五十嵐川があり昔良くこの川が氾濫し洪水を起こしていたこと。
そのため、家を建てたりするために刃物類・工具類作成が発達し、その刃物の持つ柄の部分に木が使われることで木工も発展したんだそうです。
我々にもためになる情報ですね。
小学校6年生の時に、工場に呼ばれ座らされて何も言わずに質問された「お前はうちの仕事を継ぐのか?」
そのとき咄嗟に「うん」と返事したことで、この仕事を志すきっかけになったというお話をしてくれました。
楽しいことも辛いことも沢山あったそうです。
同じ6年生の長沢小学校の生徒の皆さんも何か感じるところがあったようです。
小学生時代の思い出話しの中で、一番叱られた先生で一番かわいがってくれた先生が下田出身だというお話をしてくれました。
なんと、、、この長沢小学校の教頭先生であることが授業中に判明!なんという偶然、いや運命でしょうか!
偶然の再会です。
子ども達も大喜びで大盛り上がりです。
最後にみんなで記念撮影です。とても素晴らしい、心温まる「出前授業」になりました。
今回の出前授業にご協力いただきました長沢小学校の先生方をはじめ熱心に授業を聞いてくださった生徒の皆さん、
本当にありがとうございました。
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