社団法人燕三条青年会議所〜志あるところに道あり〜

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 2008年7月31日(木)午後7時より三条・燕地域リサーチコア マルチメディアホールにおいて、(協)新潟県異業種交流センター県央支部(以後「NIKS」)主催、(社)燕三条青年会議所共催、(社)加茂青年会議所後援による、諸岡和彦氏講演会「仕事にかける人生 〜元アサヒビールトップセールスマンが人生経験を熱く語る〜」が開催された。

 最初にNIKSの東山マ也理事長より開会の挨拶として、「資源のない日本、でも誠実・勤勉・技術を持つ事で日本が栄えてきた。だが円高や材料や原油の高騰により苦戦しているこの県央地区の現状ですが、そんな現状を打破すべく本日は諸岡先生より沢山のヒントを頂きたいと思います」と挨拶された。
 諸岡先生の講演会が始まったと同時に最初に大きな声で「こんにちは」と挨拶があり挨拶の意味・大切さ等の話のあとに、「一つお願いがあります」と再び大きな声で「昨年120回講演を行って約1万人の皆さんから聞いて頂きましたが、未だに居眠りをされた事が御座いません。本日も居眠りされることなくお願いいたします」と一言、そして会場が緊張感で堅い雰囲気と察すると、会場を和ます為に「日本の景気とかけてホールインワンととく、その心は・・・パッと(パット)しない」等の小話を4つ、5つすると会場が和み、来場者の心も掴んだ。その後、沢山の今迄の経験を面白く、時折仕事の厳しさと本当に一生懸命生きる事をお話された。


■悪い所を見るのではなく、良い所を見てあげて伸ばしましょう。
 現代の親は、通信簿にある5や4よりも1と言う悪い所ばかり見てしまう。ここで昔のお父さんであれば、一緒に勉強を見てあげた物だか、最近は家庭教師や塾等のお金で解決してしまう。非常に悲しいこと。そしてもう一つ、悪い所ばかりに目をやるのではなく、その子の良い所を見てあげて伸ばしてあげる事が大切だと、それはそのまま仕事にも通じる事、苦手を克服する事も必要だが、興味がある得意を伸ばす事の方が小さなエネルギーで大きな成果得られる。


■6つの「り」
 6つの「り」とは「いたわり」「思いやり」「心配り」「こだわり」「誇り」「ゆとり」の6つの「り」である。
 家族や社員をいたわる事や、地域の人間関係や仕入先を思いやる事が大切です。そして本日全員に冷たいお茶が配られていますが、それがなにげなくも「アサヒ」のお茶である私への細かな心配り。これも素晴らしいと感じた。
 そして、人がやらない事をやる。こだわると言う商売の基本、そして商品に拘りを持ちなさい。売り易い物をあえて売るのではなく、売りにくい物を売る。その為に一生懸命工夫し、勉強する所に素晴らしさがある。
 営業をするからには簡単にあきらめるな!あきらめる位なら最初から営業などしないほうが良い、売る側の執念や熱意が伝わって相手が買いたいと思うのだ。常に仕事に誇りを持ちなさい。

■人生は移ろいやすく、ビールの泡のように儚い物
 高校は、進学校に通いながらも、父親が借金の保証人になり大きな借金を背負う事になり進学を断念して18歳で就職した。だが当時は大卒は社員、高卒は要員と待遇に大きな開きがあり、頑張って売り上げを伸ばしても評価されず大変悔しいい思いをした。そんな中でもライバルと同じ事をしても勝てない。ライバルと違う事をしようと思い売り上げを増やした。
 ここに来られた方にお願いが御座います。人間は人柄や人間性を重視して見て頂きたい。 そして、不景気に悔やんでも何にもならない。商売にやる気が無い人に誰が注文するのでしょうか?厳しいのはわかってます。ですが今こんな開発・改善をしています。こんな前向で一生懸命な会社に注文したいのが人です。
 仕事に誇りを持ち、家庭を大事にして頂きたい。私も最愛の女房を7年前に無くしました。それまではずっと仕事の虫で、これから今まで支えてくれた女房に孝行しようと思った矢先でした。家庭が幸せだから仕事がうまく行きます。今、仕事を頑張る事は勿論ですが、家庭も大事にして頂きたい。人生は移ろいやすく、ビールの泡のように儚い物です。皆さんは、本当に大変だと思います。でも今だからこそ頑張ろうじゃありませんか、家族の幸せの為に。



 嘉瀬理事長から共催の代表として閉会の挨拶があり、「パワフルな御講演有難う御座いましたと諸岡先生への御礼と、明るい地域社会、明るい家庭の為に日夜頑張っている団体ですと当青年会議所のです」と青年会議所への理解を深めて頂く話がありました。

 最後に、諸岡先生の退場される時も何度も丁寧に頭を下げられながら退場される姿や、会場の外で私たちをお待ちになり笑顔で「有難う御座いました」と笑顔で声を掛けながら丁寧に頭をさげられてる姿をみて、諸岡先生のトップセールスマンの基盤は、この素晴らしい人格・人間性なのだと、大切なのは人格・人間性なのだと感じました。

 

取材者  寺子屋広報渉外委員会 玉木 一朋

 

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