2008年3月13日(火)、(社)燕三条青年会議所
寺子屋誇り委員会が主催する委員会セミナー(その2)『近現代史についての認識を統一する講座』が三条神明宮において
開催された。2007年度新潟ブロック協議会・越後の魂委員会委員長を勤め、プログラムの普及に尽力された実施第一人者の大嶋太郎(おおしまたろう)氏を講師に招き、生の体験談とその豊富な経験から具体的なレクチャーを受けた。
「一昨年前、十日町から3名ものメンバーが近現代史の歴史認識がどうだったのかを突き詰める為、日本JCへ出向されていましたが、当時、県内で我々以外にも同志がいる
ことを嬉しく思ったことが懐かしい。小林吾郎直前理事長の想いを継承し、我々が失ってはいけない『誇り』というものを是非やって欲しいと白鳥委員長に御願いをしていた所、今日のこの設えとなりました。私自身も、今日は非常に楽しみにしてやってきました。」と開会に先立ち、嘉瀬理事長から挨拶があった。
この後、白鳥委員長が、昨年副委員長として一年間LOM内を一緒にプログラムをもってまわったことで感じた尊敬する大嶋氏への想いと、自分の人生・考え方の転換に
なったプログラムであることを熱く参加メンバーへ語った。「初めて受講する方は、受ける前・後と自分の気持ちがどう変化するのかを、楽しみにしながら受けて下さい。」
講座の要旨については、次の通り。
3年前、小林吾郎直前理事長が委員長をつとめた教育改革委員会に出席したことがきっかけで、LOMでずっとやりたかった近代史教育を、自信をもって取り組むことができるようになったと大嶋氏。「私は昔、歴史が大きらいでした。」今の姿からはとても想像できなかったが、実際、「学校で歴史を学んできておもしろいと思った人!?」という大嶋氏の問いに、私を含め会場の誰からも手は挙がらなかった。
事実をねじ曲げられて書かれた小中学校で使われている歴史教科書。自虐史観的に偏って寸断(省略)された教科書は、日本の歴史を喪失させ、祖父母の真実も健全な誇りもそこからは体験できず、子供たちを遠回しに自信喪失させてきたのだという。
〜なぜ、今、青年会議所が近現代史教育に
取り組まなければならないのか?〜 |
省略せず、悪い所と良い所を公平にありのままの歴史を伝えることで、子供たちは誇りを持つことが出来る。自分が誇りを知り体験することで、初めて他の国の人の誇りを
尊重することが出来る。このことは、いじめの問題も同じであるとのこと。では、なぜ今なのか?
「青年会議所が取り上げている近現代史は、遠い昔の物語ではない。私達の祖父達が生きていた時代。戦前のことを経験している祖父の世代と生身の触れ合いがある世代は、私達が最後。私達が伝えなければ、実感を持って伝えることは永遠に出来なくなってしまう。だから、今やるしかない!」
この後、アニメ「誇り」の上映へと続いたが、映像を見た後の補足として、十日町JCでは中学生向けに独自に調べたパワーポイントでの説明とグループディスカッション、
そしてアンケート調査を行うとのこと。
これは、マレーシア元上院議員の詩の題名。「かつて、日本人は清らかで美しかった。かつて日本人は親切でこころ豊かだった(中略)本当の日本人を知っている私達は、今はいつも歯がゆくて悔しい思いがする。どうして、どうして日本人は、こんなになってしまったんだ・・・」
独自に調べたパワーポイントの内容には、この他にも・インドネシアの独立記念日の国旗掲揚を日本人兵士の格好をした人が一緒に行う訳・パラオの国旗がなぜ日本の国旗に似ているのか?
・世界の要人達の靖国神社公式参拝の映像
・GHQによる日本人に対する洗脳政策と厳しい言論統制計画『ウォー・ギルド・インフォメーション・プログラム』に隠された衝撃的な真実
など(実際には今回の講座で使用した倍の資料を十日町JCでは調べて持っているとのこと)歴史教科書に載っていない真の歴史が散りばめられていた。
小・中学生たちを相手に行った際には、先生方も何も知らなかったとのこと。けれど最も驚かされたのは、大嶋氏自身が、本当にそうだったのかを証明する為、一足遅
い!?新婚旅行にパラオまで行って、一般の現地の人に突撃取材をしてきた写真も載っていたことである。「日本の統治ではない今の時代は、自由はあるけど規律がなくなった。子供がやってはいけないことをちゃんと教えてくれた。戦争をしなければ守れない時がある。」75歳のパラオのおじいさんの言葉に、60年分の歴史の重みを感じた。
大嶋氏より講座の終了にあたり、委員会を始め参加メンバーに対し、
@難しい言葉を使わず、常識的な考え方として説明すること。(右とか左という話にはしない)
A歴史をそのままに伝えるだけ。
B子供に対してどうなのか?という視点を常に忘れないこと。
以上のポイントが具体的に伝えられた。
最後に、中学生のアンケートの中で、「歴史が少し好きになりました。自分でも調べて見たいと思いました。とても平和な日本にしてくれた戦争で戦った人に感謝したいと思いました。
これからも、もっと老人を大切にしていきたい。今後の生活が良くなりそう。」という子供たちの『自信』と『誇り』に満ちた感想がとても印象的でした。
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