今年1年間、「未来へのひとづくり」というテーマを掲げ行われてきた寺子屋つばさ事業の最後として〜心の豊かさと思いやりを学ぼう!良寛様になってみよう!〜が、2008年11月15日(土)燕市国上にある本覚院にて開催された。三条市、燕市の小学校3〜6年生までの3
4名が参加した。
この事業は、地域の先人である良寛様の教えに触れ、精神的な豊かさを持つことの大切さを子供たちに感じてもらうことで、思いやりをもった行動、素直に感謝できる心を育んでもらうことを目的としいて行われた。
まず、嘉瀬一洋理事長の挨拶の中では、「これから行われる様々な体験を通して、良寛さんの心を学んで帰ってほしい」と述べ、続いて本覚院 澁谷隆阿住職より「正直な心をもった子供になってください。私はそんな子供たちが大好きです」とお話しがあった。
その後、5人ずつのグループに分かれ、自己紹介を兼ねた簡単なお手玉ゲームを行い、良寛さんの一生を紹介したDVDアニメを鑑賞した。そして、托鉢体験する際に唱える「光明真言(こうみょうしんごん)」を練習し、伺ったお宅にお渡しする、幸せを願った念珠を自分たちの手で作成した。
托鉢体験は、国上山の麓をグループ毎に平均3軒、多いグループでは7軒を回り、また、畑仕事をしている人達に対しても行われた。本覚院に戻ってからは、住職の法話を聞き、座布団への座り方、座禅の組み方を教えて頂いた上で、10分間の座禅を体験した。
お昼ごはんを食べた後は、今日一日学んだことを感想文に残した。そして、会場を使わせて頂き、たくさんの事を教えて頂き、気付かせてくださった住職に感謝の気持ちを込めて、子供たち、スタッフ全員が掃除を行った。托鉢で頂いたお布施は参加者を代表して高橋
一綺君が住職に手渡した。
嘉瀬理事長は最後に子供たちに向って、「お家に帰ったら、ぜひ、今日覚えた光明真言を家族のみんなに詠んであげてください。きっと喜んでくれると思います。座禅も10分が長いと思ったら、2分でも3分でもやってみてください。きっと心を静めることができると思います。皆さん、これからも優しい心でもって過ごしてください」と締め括った。そこには、今日の朝と比べて明らかに違う目をした子供たちがいた。
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