2008年6月29日(日)午後7時より、三条・燕地域リサーチコア 6階研修室において、「中学生の商売堂 第2回定例会議」が開催され、前回に引き続き、三条市、燕市の中学生12名(男子5名、女子7名)が参加した。
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開会に先立ち、理事長挨拶が行われ、「本日は7時スタートということでしたが、皆さん全員5分前にはきっちりと集まっていましたね。学校でもそうですが、商売をすることにとって、時間を守ることは非常に大切なこと。時間に遅れれば、お客様を待たせることになり、信用を失うことになる」と、中学生12名に対し、商売に対する基本的な心構えを伝えた。また、嘉瀬理事長は最後に、「12日(土)当日は、リサーチコアの駐車場にテントを張って、みんなのお店が出来るわけです。
今からどんなお店にして、何を売ろうかなど、ドキドキ・ワクワクだと思いますが、是非今日は、色んな思うことを悔いの残らないよう一生懸命に話し合って、いいお店をみんなで作ってください。」と述べた。
この事業を担当する寺子屋誇り委員会 白鳥賢委員長からも、「決めることが多くあります。自分が出した意見を、実現させるのも、自分自身です。今日は、とにかく思ったことをどんどん口に出していって下さい。」と挨拶があった。
その後、この日の進行役リーダーである、委員会メンバーの宮崎君より、いくつかの変更点・注意事項が伝えられた。その中で、保健所の指導で、調理は当日しかできない(営業時間は12時から16時まで)旨の説明があり、売上げ目標の15万円を4時間の中でどう達成させるか、10万円の予算内でどのメニューをどう売っていくのか。いきなり厳しい課題が突きつけられたが、中学生達は不安な面持ちで、でも真剣に説明を聞いていた。
最初に、前回の宿題であった、計画概要書(事業概要・事業の位置づけ・事業計画・問題点)の発表が始まった。あまりこういう大勢の場で、発表することに慣れていない中学生1人1人が、緊張しながらも思い思いのやりたいことを発表する姿が、とても新鮮で初々しさを感じた。
メニューの選定については、クレープやコシヒカリアイスという案もあったが、色々な意見や売上げ目標という現実を踏まえた中で、中学生達が最終的に選んだのは、“カレーラーメンパン”だった。
メニューもようやく決まり、ここから楽しい具材選び。委員会メンバーはサポート役に回り、中学生主体で話し合いが始まった。ここからが、子供達の本領発揮。
地域や学校も違い、名前もお互いまだよく知らない同士であったが、次第にうち解け中学生ならではの斬新なアイディアが飛び交った。中でも特に面白かったのは、具材を挟み込むパンの形状についての従来のイメージを覆すデザインと、カレーにラーメンのトッピングを加えるという新しい発想。また、ドライカレーに対する定義とそれぞれのこだわりについての話へと膨らんでいき、作り方に対しては次回の定例会議までに、各自各学校の家庭科の先生や給食のおばちゃんに聞いてくることが宿題となった。
また、麺やパンの仕入れ先の選定の際には、それぞれの人脈や友達のつて、自分が美味しいと思うお店からすぐに決まり、原価計算をするのに最も重要である、スーパーが地域の中でどこが一番安いのかなど、特に女子中学生の情報網には驚かされるばかりであった。
リーダーの長谷川さん、サブリーダーの佐野さん、吉田君を中心に、すっかりうち解けた中学生達は、男女均等に学校も別々になるよう配慮して、3つのグループを作り、その中で当日のローテーションや役割分担をジャンケンやクジなどで決め合った。
今後の予定として、最も商売において重要かつ難関である、実際のお店(仕入れ先)に対し、直接TELでアポイントを入れ、仕入れの交渉と仕入れ単価の折衝を、自分達自身で行う。そして、第3回目の定例会議で、@仕入れ先確定 A予算作成 B店舗設計を、第4回目の定例会議で、C開店準備 Dマナー講座について、話し合っていくことにしている。
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乗り越えなければならないハードルは高いが、中学生達の姿を見ていると、なぜかワクワクしてくる。そして、果たしてどんなお店でどんなメニューが出来上がるのか、今から本当に楽しみである。
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