【チーム燕三条情報発信局⑩】 (株)ドッツアンドラインズ 川瀬 和幸さん、熊倉 正人さん
2020.09.29
皆さんこんにちは!まちづくり委員会です!
チーム燕三条情報発信局第10弾
新型ウイルス対策としてマイフィールド(飛沫防止パーテーション)の開発など様々なことに取り組まれている
(株)ドッツアンドラインズの川瀬 和幸さん、熊倉 正人さんにお話をお伺いしました。
【チーム燕三条情報発信局⑩】
(株)ドッツアンドラインズ
川瀬 和幸氏 熊倉 正人氏
~Ekilabo 帯織~
【(株)ドッツアンドラインズについて】
熊倉さん: 今年の3月31日に設立した株式会社ドッツアンドラインズです。燕三条地域は金属加工を代表するモノづくりの会社が数多くあり、また、それらに関わる材料や専門的な加工、塗装、印刷、パッケージなど製品になるまでのたくさんの企業で成り立っています。しかし、個々の企業ではその技術力の発信に力を入れていくのはハードルが高いと感じています。個々の会社で戦っていくことが難しい状況の中で、企業同士で連携することでそれぞれの強みを活かし発信することができ、そこに燕三条に魅力を感じ活動している後藤さんや川瀬さんのデザイン力を連携させることで新しい価値を生み出せるのではないかというところで会社を立ち上げております。
【新型ウイルスの影響】
川瀬さん:生活の中で家にある道具というものが置き去りになっていたのかなと思います。今また自分の家で仕事・生活をするという時間が増え、生活の道具をそろえる意識が増えてきていると思います。そういった中で燕三条地域は伝統工芸とは違って産業として生活の中の道具とか、生活に携わる部分を作っている地域です。こういう時だからこそ皆さん生活の道具を揃えていく、生活にかかわるものを揃えていくっていうところに目が向いていって、良いものを作っていけばこの地域はまだまだ伸びるのではないかなと感じました。
【新型ウイルス対策について】
熊倉さん: もともと飛沫感染防止パーテーションは我々で作ろうという話ではなく、問い合わせから始まりました。まず、困りごとを解決していけたらというみんなの思いもあって様々な相談ごとに乗ってきました。三条市からお声がけいただきマグネットさん経由でご相談いただきました。実際に「県央わらん」さんが飛沫感染防止パーテーションにお困りで、隣り合わせた席用で横を仕切るパーテーションが欲しいというご要望でした。無いものを作り出す難しさがあり、一度要望を聞いて提案したのですが、なかなか納得する内容ではありませんでした。お客様のご要望と生産そこを埋めていく難しさの中に楽しさもあるのがモノづくりです。図面が送られてきてその通りに作るというのが当たり前だった中にエンドユーザーさんの思いを感じ取りながらモノづくりをするということがすごく大切だということを改めて感じました。最終的に作ったものは非常に喜んでいただいて、今では全国で多くの方々にご使用していただいております。これも個々の企業が連携して提案から製造を行ったからこそ短納期での対応が可能でしたし、今後はこういった連携を燕三条地域の多くの企業と力を合わせていきたいと考えています。
【より良い燕三条地域に向けて】
川瀬さん:一つはモノづくりを楽しくされているところかなと思っています。自分たちのやっている仕事が嫌いでやっているのではなくて、自分たちの仕事を楽しくするとか、楽しいことに使うだとか、自分のやりたいことを楽しく発展させるだとかうまくやっている方がいるなというところをすごく感じます。それが地域全体で広がっていくといいなと思います。いままで工業的なモノづくりが多かったと感じます。工業的に作っているものが多いとどうしてもエンドユーザーがどうやって使っているのか、生活の中でどう使っているのか、どういうものを求めているのかという視点が弱いのではないかと感じます。ただ、技術としては絶対的な差別化が図れていたり、技術同士のかけ合わせもあります。作る人たちが自分の生活だったらどのように使うのか、そういう意識をもって、ものづくりができたらもっと面白くなっていくと思います。もっと良いものがたくさんできるのではないかと思います。ほかの地域にも負けない世界でも戦っていけるような、ものづくりの地域になっていくのではないかなと思います。
このドッツアンドラインズもそういう意味では名前の通り近いなと思っています。
燕三条地域をこえていろんな方とつながっていくっていう想いからできていたので、ドッツアンドラインズのなかでも僕がうまく掛け合わせて他の地域とつながったり、ものづくりしていったり、いろんな支援が出来たらいいなと思っています。
【今後の目標】
熊倉さん: ドッツアンドラインズの夢というよりは私個人的には、駅ラボが全国の無人駅に作りたいと考えています。燕三条の帯織の駅ラボはモノづくりだけど、例えば輪島で新たな漆器を地元企業と連携する駅ラボがあってもいいわけだし、村上には越後杉を使った駅ラボがあってもいい。そんな駅ラボ同士の連携が新しい形を生み出すと思っています。地方創生とは大げさには言えませんが、日本の中小企業が生き残っていくためには必要なことだと信じています。我々のところに燕三条の魅力を感じて海外から参画いただける加藤さんや県外から川瀬さんのような方が関わることで、それがより実現できる可能性が増えてきたなと感じています。人のつながりというのがこの地域に望まれているなと思っていますし、そのつながりがさらに広がっていければと思います。ドッツアンドラインズはひとのつながりを感じられるところでありたいと思いますし、我々以外の多くの方々との連携し点が線となり、多くの線で面となれば駅ラボがきっかけで燕三条全体がより全国へ広がればと思っております。
【応援メッセージ】
人と人や物と物、ヒトやモノいろんなことがてんからつながって線になっていくことでこの地域はもっと盛り上がれると思うのでどんどん皆さんでつながって盛り上がっていきましょう。
「点から線に!」
川瀬さん、熊倉さんお忙しい中取材のご協力ありがとうございました!
(株)ドッツアンドラインズ
URL: https://dotsandlines.co.jp/
まちづくり委員会