「20代の住みたくなるまち」とは
20代は成人して、学生、就職などの理由で定住します。そして結婚、出産、子供など家族での生活がはじまるタイミングです。他にも、20代は様々なモノやコトへの消費、そして最近のトレンドなどを生み出すのも20代が多いです。
このような特徴のある20代を増やすためには、20代が来て住みたくなるようなまちである必要があります。ここで「20代の住みたくなるまち」とは何でしょうか。
図1 20代の必要な情報
住みたくなるまちのポイントは2つです。
①転入増加:
ほかの地域から多くの人を呼び込む(Uターン含む)
②転出防止
在住んでいる人の満足度を上げて、他の自治体に住み替えしないようにする。
上記二つはどちらも「住みたくなるまち」になっていればクリアできます。ではどのようなまちに住みたくなるのでしょうか。下図に最近の「住んでみたい街」のランキングを示します。
過去にランクインしているのに今はいない街、人気を維持し続ける街の差は何か、それは「情報量」です。商店街、商業施設、店舗から行政、個人に至るまで様々な団体、人が、同じ街に関わりながらも異なる情報を発信している街となります。常に発信元も内容も同じでは住んでいる人も飽きてしまい、転入者が増える事は有りません。
つまり、コンテンツの多い街ほど情報発信量が多く、「住みたくなるまち」に繋があります。例えば吉祥寺は、商店街、祭り、飲食店街、イベントなどに加えて、複数の大型商業施設、公園などの情報源となる資源がほかの街よりあり、井の頭公園だけを見ても動物園、花見、アートマーケッツ、公園周辺にある飲食店と様々な要素があり、訪れた人がそれぞれに情報を発信する。結果、自然に情報量が増え、それをマスコミが取り上げ、さらに情報が増えるという形が出来ているのです。
では燕三条だとどうなるのか、
①暮らしやすいまち
:地域の中心であり、アクセスしやすい県央地域に様々な商業施設があり、近くには基幹病院や学校などの施設が整っている。
②働きがいのあるまち
:ものづくりを中心として、サービス業、農業など様々な魅力的な仕事がある。
③恵まれた居住環境
:自然もあり、子育てや老後の支援施設等も揃っていて、祭りなどのイベントも多く開催される。
買い物できる場所が多くあり、仕事も充実し、子育てや老後の環境も整っており、家族で楽しめるイベントも多くある。そんな街になるのではないのでしょうか。