あらすじ
物語の舞台は金属加工技術を中心に、ものづくりの集積地としての伝統産業を大切にしている燕三条。
その担い手として頑張っているツヨシと清一郎は、幼い頃から犬猿の仲。
職人だった祖父たちの代から続く両家のすれ違いは、互いの技術を切磋琢磨した結果の勲章のはずだったが、ツヨシと清一郎の関係は周囲も呆れる意地の張り合いで、二人はお互いに対して素直になれない日々を送っていた。
そんなある日、自治会長から、市民が守り続けて来た伝統ある夏祭りを中止する発表が出された。
地域の誇りと伝統が失われてしまう・・・。
ツヨシは大きなショックを受ける。
更に、地域の技術を集結して作り上げた神輿も東京の博物館へ送られてしまうという。
なんとかして大切な「誇り」を自分たちの手元に。
すれ違っていた想いがまたひとつに重なり、人々に伝わってゆく・・・。
故郷と家族を愛する人々の、心温まる人間ドラマ。