理事長所信

はじめに

2005年に燕三条青年会議所(以下燕三条JC)に入会して、燕三条というまちと真剣に向き合い、真っ直ぐな気持ちで行動する多くの先輩に出会いました。そんな憧れの先輩から人のつながりの大切さを教わり、役職や出向など様々な立場を経験させていただく中で、その大切さを実感してきました。
青年会議所では多くの仲間と出会う機会があり、活動を通して互いに切磋琢磨し、苦楽を共にすることで友情が生まれます。そして、仲間という人のつながりから考え方を学び、知らないことを教わり、意識していないことに気づかされて自分自身の成長につながるのです。

また、人のつながりを育むうえで大切なことが、「義理、人情、浪花節」の精神だと考えます。義理堅く人として行うべき正しい道を大切に、人情に厚く思いやりの心にあふれ、理屈抜きの心意気である浪花節。この精神で行動することによって、仲間との信頼関係が築かれ人のつながりが育まれます。そして、互いの成長につながり、さらには一生涯共にすることができるかけがえのない仲間となることでしょう。

そんな多くのことを与えてくれる人のつながりの大切さを意識して、「義理、人情、浪花節」の精神で行動しましょう。

まちづくり

1997年、燕青年会議所と三条青年会議所が統合して燕三条JCが誕生しました。
「燕市・三条市を核とした県央中核都市のまちづくりと、それを担う人材の育成」を基本理念に掲げ、私たちの先輩は燕三条市の実現を目指して合併推進運動を展開してきましたが、三条市と燕市の合併には至りませんでした。燕三条市の誕生は実現しませんでしたが、行政に先駆けてひとつになった創始の理念に変わりはありません。連綿と受け継がれてきた創始の理念を再認識し、燕三条のまちづくりの先駆者として責任と誇りを持ち、愛する燕三条のために希望に溢れる燕三条の未来を描くことが私たちの使命なのです。

私が青年会議所に入会して10年という月日が経ちました。この10年間で新三条市と新燕市の誕生、リーマンショック、東日本大震災、第2次安倍内閣による経済財政政策など政治や経済、生活など社会に大きな変化がもたらされ人々の考え方や価値観も変わってきています。このように変化の激しい現代社会において、私たちが変わらずに明るい豊かな社会の実現を目指して燕三条にこだわって運動を展開するためには、「いつまでも変化しない本質的なもの」と、「新しく変化を重ねているもの」を認識し行動しなければなりません。つまり、変わることのない創始の理念を心に刻み、社会の変化に応じて市民の意識を変える運動を展開することです。そして、燕三条という「まち」は、市民という「ひと」で形成されています。市民という「ひと」が変われば、燕三条という「まち」も必ず変わります。市民の意識を変えるためにも、市民が必要としていることや燕三条ＪＣに期待されていることなど、市民とのつながりを意識して私たちが今何を成すべきなのか深く考えて行動しましょう。

２０１３年度に燕三条ビジョンが策定されました。当時多くの会員が燕三条ビジョンの作成に関わり、会員の価値観が凝縮された燕三条ＪＣの将来の展望であります。このビジョンの実現を目指して、希望に溢れる燕三条を描き、市民と共に未来のイメージを共有しましょう。そして、市民に燕三条ＪＣのまちづくりに共感してもらい、燕三条の未来に可能性を抱くことで、市民一人ひとりが夢を持つ希望に溢れる燕三条が実現されるのです。

ひとづくり

燕三条ＪＣという組織は、会員という「ひと」で構成されています。会員が成長すれば組織も発展します。燕三条ＪＣがより魅力ある組織に発展するには、構成している会員が魅力的な「ひと」に成長することです。そのためには、会員各々が積み上げてきた知識と、行動することにより得た経験を後輩に教え、後輩は教えを真摯に学び自らの知識にして行動することで経験となります。得た知識と経験は必ずや正しい判断力と力強い行動力を発揮することができる魅力的な「ひと」へと成長させてくれます。

また、先輩は後輩に伝え、後輩はさらなる次世代に伝える。そんな人のつながりをもって、先輩から受けた恩や受け継いだ志、燕三条ＪＣの伝統とルールを伝承することで、燕三条ＪＣの未来を担う人財に成長します。会員が成長することで、より魅力ある燕三条ＪＣに発展し、ひいては燕三条もより魅力あるまちに発展することでしょう。

会員拡大

会員拡大はＪＣ運動の拡大であります。運動の原動力ともいえる会員が増えることで、人のつながりから得られる成長の機会も増えます。そして、青年会議所で培った地域を想う気持や利他の精神を心に宿し行動をとることで、運動がさらなる拡大を遂げることでしょう。また、燕三条は恵まれた地域で人口に対して企業数が多く、私たちの同志になりうる多くの青年経済人が活躍しています。燕三条には自らを成長させ、地域に貢献する機会を模索している数多くの青年がいるのです。その青年という若い力をもって燕三条にこだわって運動を展開し続けている燕三条ＪＣであります。愛する燕三条のために同じ志を持った仲間を増やし、相集い力を合わせて青年としての英知と勇気と情熱をもって希望に溢れる燕三条の未来を描きましょう。

広報渉外

燕三条ＪＣは、燕三条を明るい豊かな社会にするために、市民の意識に変化を起こすべく燕三条にこだわって運動を展開し、「まちづくり」と「ひとづくり」を行っています。そして、まちづくりには多くの市民から共感を得なくてはなりません。そのためには、私たちの運動を効果的に発信し、団体としての魅力、燕三条にこだわった運動や事業の魅力を余すことなく伝えることで、より多くの市民に燕三条ＪＣの存在を認知してもらい存在価値を高める必要があります。また、市民に伝えることが目的ではなく、伝えることで「市民にどうなってほしいのか」、そのためにはどのような伝え方が効果的なのかという発想で、さらなる高みを目指して戦略的に運動を発信しましょう。

おわりに

一度しかない人生だから志を高く持ち、
愛する燕三条だから夢をかたちに変えていこう。

義理、人情、浪花節の精神で人のつながりを大切に、
一生涯共にすることができるかけがえのない仲間と共に成長しよう。

燕三条のまちづくりの先駆者として積極果敢に挑む姿勢で、
青年らしく清々しく、潔く、思い切りよく運動を展開しよう。

愛する燕三条のために、希望に溢れる燕三条の未来を描き、
燕三条ＪＣの運動に共感してもらい市民とのつながりをつくろう。

市民一人ひとりが燕三条の未来に夢を持っている。
そんな希望に溢れる燕三条を目指そう。

燕三条という「まち」を形成しているのは「ひと」です。燕三条ＪＣという「組織」を
構成しているのも「ひと」です。「ひと」が成長すれば「まち」も「組織」も成長します。
人のつながりを大切にして共に成長しましょう。