10月30日に燕市文化会館で、JC誕生の日「現美新幹線から紐解く燕三条地域の儲かる仕組みづくり」を開催しました。
トランジットジェネラルオフィス代表の中村貞弘氏の講演会。現美新幹線はいかにして生まれたのか、その発想とブームの作り方などを学び、今後の経営やまちづくりに活かしてもらおうと開かれました。
相場理事長の挨拶。「2016年はまちづくりに関する委員会を2つに分けて設置しました。一つはまちに賑わいをもたらすものがメイン、もう一つは地域経済に付加価値をどう見つけられるかを学ぶ委員会。講演を機に新しい価値を見つけてもらえればと思います。」
袖山副委員長による講師紹介と趣旨説明
地域の力委員会によるこの地域の有機的連携の必要性のプレゼン。
プレゼンターは新潟市秋葉区(旧新津市)出身の橋本君と燕市生まれ燕市育ちの池田君。
それぞれから見た燕三条地域の印象や特性をそれぞれの目線で語り、様々な企業や団体が積極的に手を上げ、有機的に連携していくことでもっと地域は活性化していくと締めました。
中村貞裕氏講演
新しいことを始める時はまずは既成の名前を外すことから始めるという。コップというのはコップという名前があるから飲み物を入れるものと思い込むが、形を見ただけなら、花瓶だったりペン立てたりという発想がでてくる。そうやって観念にとらわれないために物の名前を外して考えると、通常の角度からではないものの見方ができる。現美新幹線もそうやって考えていく中で出てきた発想。
そこから上越新幹線がほぼトンネルということから外の景色を楽しむのではなく、中で楽しめるものを考え、調べていくうちに新潟では大地の美術館など、アートに関心が高いことがわかり、美術館というコンセプトが出来上がったとのこと。
今ではカフェブームの仕掛け人などと呼ばれているが、もともとは流行に手を出してはすぐに次のものへ興味が移っていく性格で、何をやっても長続きしない自分にコンプレックスを持っていたという。ただそんな中村さんだから、おすすめの店やデートスポットなどを周りから聞かれることが多く、ふとミーハーなことが自分の個性人と組んだらもっと広がるのではと今のビジネスに至ったという。自分が1を100個集めた1×100も、専門家が100を1個にした100×1も同じ100。でも、自分の100と専門家の100をかけたら10000になる。その法則を見つけ、専門家にはなれないが、100の情報を集めることは得意だと思いそれが今のビジネスの基盤になっている。
そんな中村氏の情報収集は以外にも立ち読みが多いらしい。そしてひたすら情報をインプットした後は、すぐにアウトプットする。いい情報を出し続けている人にはいい情報が入ってくるので、アウトプット力を高めることがマーケティング力につながるとのこと。最後に恩師である藤巻幸夫さんに縁と運とセンスが大切と教えられ、とにかくいいと思ったことに面倒くさがらないことが大切だと述べられました。
講演後のまとめ対談では、講師の中村氏は燕条地域について、「燕三条と言うのは全国的にも凄いブランド。職人と技術のまちというブランディングがしっかりできているイメージ。この講演を機に、仕組みに参加していく企業が増え、それがこの地域の希望になって欲しい。」と述べられ、主幹の袖山副委員長は「1つ1つの企業ではできない取組が、有機的連携をすることで広がっていくことを学んだ。行政と外部×クリエイター×連携企業でもっとこの地域が活性化していくと思う。」とまとめました。
ミーハーを極め、数多の情報のインプット、アウトプットを繰り返し自由な発想と広い人脈でブームを作ってきた中村さん。好きこそとはよく言いますが、講演中も楽しそうに考えを話していました。面倒くさいと思わないくらい好きになって情熱を傾けられるもの。皆さん持ってますか??
袖山副委員長より市民の皆様へメッセージ。
■講演会を終えて率直な気持ちを聞かせて下さい。
講演会終了まであっという間でしたが、手応えは感じています。
有機的連携をちゃんと伝えられたと思います。
■講演会の中で一番印象に残った場面を聞かせて下さい。
やはり、プレゼンでの橋本君と池田君の迫真の演技と掛け合いですね。
■最後にHPを見て下さる人に一言お願いします。
この地域にはまだまだ夢や希望が溢れています。
その夢や希望を掘りおこすことが私たちの使命だと思います。