4月7日(木) 燕三条地場産業振興センター リサーチコアに於いて、
4月例会「グローカルの力を活かしたまちづくりに関する研修会」を開催した。
相場理事長は冒頭「祭りの季節がやってきました。神輿を担ぐことは地域を担ぐこと、燕三条地域を盛り上げていきましょう」と述べ、今月の弥彦・湯かけ祭りを始め、今後開催される三条祭り、飛燕夏祭りなどの各地のお祭りへメンバーの積極的な参加を呼びかけた。また、自身がアメリカに留学していた際に人生で初めてイベントに参加した際の話をし、海外と日本でのまちづくりにおける考え方の違いについて触れ、「グローカルな視点をもって、世界のまちづくりからも学んでほしい」と述べた。
続いて、新入会員・知野一昭君が紹介され、知野君は「色々勉強して地域活性化に貢献していきたい」と意気込みを語った。
例会セレモニー終了後に、本年度設立35周年を迎え記念事業を開催する雪国青年会議所の皆様が、周年事業と、ブロックスポーツ大会(野球、ソフトボール)をPRされた。来年、我々燕三条青年会議所も20周年を迎える。多くのメンバーで参加する事を誓い、会場を後にされました。雪国青年会議所の皆様ありがとうございました。
そしてグローカルの力を活かしたまちづくりの為の研修会がスタートした。まず、主管のグローカルの力委員会高橋副委員長より、趣旨説明が行われ、「多角的視点でこのまちを見つめ、まちに必要なことを柔軟な発想で考えることができるようになる」と述べ、研修会の狙いが説明されました。
第1部では、グローカルの力委員会山崎君より「世界のまちづくり」の事例の発表がされ、世界ではどのようなまちづくりが行われているのかをメンバーに伝えた後に、2040年の燕三条地域の予測を提示し、今後考えられる人口減少や産業衰退など考えられる課題を取り上げた。
続いて、グローカルの力委員会メンバーが出演するドラマ仕立てのVTRによって、数十年後の燕三条地域を想起させる「2040年のある地方都市」の姿について問題提起がされた。高橋副委員長扮する頑固な町工場の社長が東京から見学に来られた美大の先生との出会いで、ものごとの見かた。捉えかた。そして世界で行われている事例を知る事によって徐々にこのまちの未来を考えるようになっていく・・・という内容だった。少し笑いを交えながらも、委員会の訴えたいことが伝わる映像に、参加者も見入っている様だった。
第2部では、グローカルの力委員会岡田君の進行の元、4グループに分かれてワークショップを実施。
まずは、メンバーがワークショップに入り込みやすいように「鉛筆」の絵をどれだけ早く書けるかというアイスブレイクが行われ、メンバーそれぞれ個性的な鉛筆の絵を披露。そして早く書くために鉛筆というものを色々な視点で見てみる事で、もっと早く鉛筆を描く事ができると説明をした。メンバー同士の頭が少し柔らかくなった所で、ワークショップが始まった。
先ほどのドラマの流れから、2040年のある地方都市を想定しながら、①工場の空きスペースの活用法 ②衰退した商店街の活用法 の2つのテーマにおいて、「17歳の女子高生」「70歳のおばあちゃん」「小学生1年生」「32歳のアーティスト」という4つの立場に分かれ、何があれば空きスペース、商店街に行きたいと思うか、を考え、時間を区切って立場を交代しながら、様々なアイディアを出し合った。複合施設の設置や、曜日ごとに違ったイベントを開催するなどのアイディアが挙がり、様々な立場に立つことで、全く違う案や可能性が出てくることを体験した。
研修会の最後に、高橋副委員長が委員会総括として、「変化に合わせて常に多角的な視点で考える意識を持つこと」の重要性を訴え、「今後も普段の生活からこの多角的視点を積極的に取り入れていってほしい」とお願いして、研修会を締めくくった。
今回は「多角的視点で考える」という、一見とっつきづらいテーマであるにも関わらず、メンバーが出演するドラマや自分が体験することで、その必要性や可能性をすんなりと感じとれる内容であった。このような例会で、参加者がひとつずつレベルアップしていくことが、より良いまちづくりに繋がっていくのだと思います。
4月例会を運営したグローカルの力委員会 原田委員長、高橋副委員長 のお二人に取材を行いました。
■例会お疲れ様でした。今どのようなお気持ちですか?
【原田委員長】
私が諸事情により例会当日不在でしたが、委員会発表、ワークショップを通して、多角的視点でまちを見る可能性と必要性を理解でき、グローカルな発想によって多角的視点でまちを見る力を高めることにつながることが分かったとの声を、参加者の皆様より頂いております。改めて、4月例会にご出席いただき感謝、御礼申し上げます。
【高橋副委員長】
毎日のように貴重な時間を費やして頂いた主管委員会のメンバーに感謝しています。例会に参加してくれた人はもちろんのこと、設営する側のメンバーにも良い例会だったね、と言ってもらいたいと考え行動してきました。委員会メンバー始め、多くの人に助けて頂いたお陰で無事に開催する事が出来、ただただ感謝しています。
■例会の中で心に残った場面はありましたか?
【高橋副委員長】
第2部の冒頭で、参加者に、“鉛筆”の絵を出来るだけ素早く描いてもらうレクリエーションをした。多くの人が横や斜めから見た鉛筆の絵を描く中、我々が後から「こういう描き方もあるよね」と、鉛筆を真下から見た六角形の図を示した時に、参加者から「おおっ」という声が上がった。その時点で、我々が伝えたかった多角的視点の第一歩は掴んで頂いたと実感しました。
■最後に、ホームページを見てくださる方々へ一言お願い致します。
【原田委員長】
今後、我々が創造したまちの取組みを体感してもらう機会を設け、市民の皆様にこのまちの可能性に気づいてもらい、まちの未来に魅力を感じてもうらえるよう活動をして参ります。是非今後の我々の活動にご注目ください!