5月9日(月) 燕三条地場産業振興センター リサーチコアに於いて、
5月例会「伝える力の開発」を開催した。
相場理事長はまず初めに4月に起きた熊本・大分地震について、燕三条青年会議所として災害募金を行っておりメンバーからの募金活動への参加、また小さなお子さんをはじめ多くの市民の皆様より温かいご支援を頂いている事への感謝を述べた。そして、今週末開催される三条まつり大名行列、新潟県内の各青年会議所の交流を深めるゴルフ大会をはじめ、各種スポーツ大会への参加を呼びかけた。
そして、本日の「伝える力の開発」についても触れ、先ほど講師と話したが今回は伝える手法を学ぶ内容ではない。一人一人のとらえ方により違いが出ると感じるが、人の心を動かすためには共感を生み、感動を与え、自発的な行動へ繋げるプロセスを学ぶ例会となります。本日の学びを会社へ持ち帰ること、さらに今後のJC運動へ繋げて欲しいと挨拶をした。
今月は、坂西哲昌君、
熊倉瞳君、
羽賀龍二君の3名が新しい仲間として入会しました。
セレモニー終了後、オブザーバーの皆様より入場いただき5月例会「伝える力の開発」をスタート。
皆さん「伝える」って、毎日必ずしていますよね。しかし、相手へうまく伝えられない事は良くありませんか?今例会ではどのようにしたらうまく伝えることができるのか考え、「伝える」・人の心を動かすプロセスを学ぶ場となりました。
講師には、ソニーやウォルトディズニー、元Apple日本法人社長を経験された、前刀禎明氏をお迎えし、「伝える力の開発」 Self-innovation & Challengeを開催。
先ず前刀講師より、燕三条地域を非常に身近に感じることが出来た思い出として、Apple時代に携わったiPodの鏡面仕上げを行った地域であることを上げた。なんと日本でiPodブームを巻き起こしたのは、前刀講師なんです。
そして、ここから前刀講師による講演会がスタート。先ずは、佐藤委員長の掲げるスローガン「心動」~HeartMove 心を突き動かせ~とは、人の心が動く状態であると説明。
では、人の心が動くとは?なんとなく分かるような感じはするが、うまく説明できませんよね。
講師からは、パワーポイントの様なプレゼンテーションは、情報が多い説明となり受け手側は論理的と感じ、分かったようで実は腑に落ちない状態となる。そこで、スライドのように受け手に何か創造させるクリエイティブプレゼンテーションが必要となり、そこから人の心が動く状況が出来上がると解説された。
例えば、きれな画質のテレビを買うとき、技術の説明ではなかなか理解できませんよね。そこでまず、①実際に映像を体験し、②どうしてきれいな画質なのか興味を持たせ、③技術の価値を理解してもらう事でやっと相手へと伝わる。こんなプロセスが必要になるのです。さらに、究極的なメッセージを入れることでより伝えることが出来ると説明。Apple時代に打ち出したiPodのメッセージは、「グッバイMD」これはかなり強烈なメッセージですよね。さらに、スイートスポットを持つ必要性も訴えた。①求められていること、②自分以外の他の人が出来ること、③自分にしか出来ないこと = 自分の強みを活かしたスタイルを確立することが必要であると話された。また、自らの五感を研ぎ澄ますことも重要であると話された。日常の中に潜む小さなことから何か大きく変わっていくことの可能性に気付ける力を磨いて欲しい。
例として、いつも雲の形を見て何か想像する様にしていると説明。これなら難しいことは無く、誰でもすぐに出来ますよね。未来予測ではなく未来創造出来る人間になってほしいと伝えた。
そして、人は言葉としては7%、内容として38%、大半の55%は話し手のボディランゲージにより認識している。その中でも顔の表情は特に重要であると話された。確かに、前刀講師は表情豊かに身振り手振りを交え講演されていた印象が残っている。
最後に、明日の自分には無限の可能性がある。Self-innovation & Challengeを続け人の心を動かす人間となるようメッセージを送り講演を結びその後、質疑応答を行い講演会は終了した。
続いて、主管した伝える力委員会 佐藤委員長より総括。
前刀講師へ御礼を述べた後、この例会を行うにあたり「伝える」とは何か、手法や環境、表現、デザイン等を考えた。そんな時、スローガン「心動」~HeartMove 心を突き動かせ~の所信へ立ち返り、前刀講師の著書「心が動く伝え方」に出会った。今例会で伝えたかったことは、相手のことをしっかり考え、伝えることは当たり前であるが、まずは感動させ、心を突き動かすためには、技術もそうであるが自分自身が高まっていくことが重要である。講師の言葉に置き換えれば、日々のSelf-innovation & Challengeこそが必要であると感じます。本日の講演会が皆様の「未来を切り開く力」のきっかけとなればとの想いを述べ総括を閉めた。
最後に、佐藤委員長より市民の皆様へメッセージがあります。
■例会お疲れ様でした。今どのようなお気持ちですか。
【佐藤委員長】
私がこの5月例会でやりたかった事はすべて叶えてもらいました。メンバーの皆様になによりも感謝しています。そして、私達の代弁者でもある前刀禎明さん。私の期待値を遥かに超える講演でした。前刀さんと出会えたこと、そしてお話できた事、一緒に過ごした時間は私の宝です。最後に、出席してくださったメンバーの皆様に感謝致します。この例会にかけた想いはすべて出し切りました。本当にありがとうございます!
■例会の中で一番心に残った場面はありましたか。
【佐藤委員長】
前刀さんの入場です。鳥肌が立ちました。と同時に「5月例会は成功する」と確信しました。後は前刀さん、伝える力委員会メンバーにすべてまかせておけば大丈夫!という気持ちになり、不安がすべて無くなった瞬間でしたね!
■最後に、ホームページを見てくださる方々へ一言お願い致します。
【佐藤委員長】
日常私達は「伝える」事を繰り返しています。時代は変わり多くの伝え方が可能になっている現在、改めて伝える事の本質に気づき、学び、意識が高まりました。より皆様の心に届くような伝え方ができるように日々成長致しますので、今後とも燕三条青年会議所を宜しくお願い致します。