6月7日(火) 燕三条地場産業振興センター リサーチコアに於いて、
臨時総会並びに、6月例会「創造の力に関する研修会」を開催した。
破壊は創造のはじまり
相場理事長は本年度スローガンを「未来を切り拓く力」とするにあたり、裏側には「破壊は創造のはじまり」というような激しい、強い想いがあったと冒頭に述べた。破壊的創造という言葉を近年では良く見るし、多くのメディアにも触れるようになってきている。これから先に経営をしていく上で、自分たちの想像を超えるアイディアを異業種から、自分たちのフィールドにもってくる時代を迎えるかもしれないこと、情報社会の発達により現にさまざまなサービスも溢れてきている、ものづくりを取り上げても創造を超えるものが出てきている。そんな時代をこれから迎えていく中で作った委員会が「創造の力委員会」である。創造とはどういったものなのか、新たな創造の価値を本例会で感じてもらいたいと、創造の力委員会への期待を語った。
そして、今月より加藤純成君が新たな仲間として入会、相場理事長からエールをもらった。
今月は少し特殊かもしれないが、臨時総会が併せて開催された。臨時総会は燕三条青年会議所事務局が運営を行った。
創造の力に関する研修会
2月に実施した「ここがイノベーションの出発点」の学びを基に、青年会議所メンバーが更にイノベーションに取り組む意識を醸成させて、自社での実践をより具体的にイメージできる内容であった。
創造を具現化する6つのステップ
導入部であるフェーズ1では、「ゆのとたかしのイノベーション実践講座」と題し、ブレーンストーミングの実践方法をはじめ、SWOT(スウォット)の振分けや視える化マップ作成など、イノベーションを起こすための6つステップを、高橋夢乃君、荒木貴志君の両名によるテンポの良い掛け合いでアテレコし、分かりやすく解説してくれた。
ゆの 『イノベーションを起こしやすく、6つのステップで解説するわね。』
たかし 「宜しくお願いしまーす。」
ゆの 『まず、この言葉を覚えておいて。
【なぜ、そんなことに気づかなかったのだろう】と言われるのが、
最高のイノベーションの評価である。』
たかし 「あぁ、あの写真の人がドラッカーさんですよね。」
出資者を集めろ! 具現化されるイノベーション
6つのステップを習った後は、フェーズ2「創造決戦」と題して、創造の力委員会メンバーが異なる業種の社長に扮し、自社でのイノベーションを考案、イノベーションへのチャレンジャーとして青年会議所メンバーに向けて発表した。
お客様に望まれるサービス、さらに自由に、さらに自分らしく「DIY賃貸」を提案するサマンサ不動産の薄田社長。
プロとして自信をもって売れるものを売りたい!「ハイパーフラッシュメタル」を開発・PRする燕三条オートの近藤社長。新しい料理の形であるスマートクッキング提案し、「ZAROOM」という製品を創造した(株)義経プロの本井社長。それぞれが異業種の社長になりきって、青年会議所メンバーに向けプレゼンテーションを行った。また実在する企業やサイトをパートナーに想定した内容であった事もあり、とても具体的で現実味を帯びた内容で、三者ともに素晴らしいプレゼンテーションと資料の作り込みの高さを見せつけた。プレゼンテーション終了後には最も良かった案に対して、青年会議所メンバーは出資者という立場から投票を行った。
投票結果が発表されるのを緊張した表情で待つ、三名のイノベータ―。
創造決戦、勝者が決まる瞬間
勝利したのはサマンサ不動産の薄田社長が掲げる「DIY賃貸」が最も多くの票を集めた。
動画、CGを用いた演出など、このPRへの意気込みを感じられたプレゼンテーションで勝負に勝った。普段の我々の活動は、まちづくりを主にしているため、団結して取組む事が多くなる。そのためか本例会での真剣勝負はとても斬新に感じたし、しっかりと結果発表まで行う事でメンバー同士での切磋琢磨もより強いものであったのではないかと感じた。
創造ムーブメント!~海軍であるよりも海賊であれ~
6月例会最後は内山委員長による総括、本例会を通して取組意識を醸成することを目的として、約2か月間ミーティングを重ね、創造の力委員会一丸となって今日を作り上げてきた。イノベーションを起こすには、創意工夫を持って取り組む事が重要であり、可能性は誰もが持っている。是非、明日からの仕事に本日の内容を活かして欲しいと、想いを述べ「創造の力に関する研修会」を締め括った。
最後に、内山委員長より市民の皆様にメッセージがあります。
■例会お疲れ様でした。今どのようなお気持ちですか。
正直ホッとしています(笑)。ここまで苦労が多かったですけれど、目的を果たすために精一杯取り組んできました。その集大成が今日であり、無事に終える事ができましたし、一つの事をやり遂げたという点で、自分自身の成長を感じる事ができました。何より、協力し支えてくれた委員会メンバーには心より感謝しています。
■例会の中で一番心に残った場面はありましたか。
正直、全部です。
■最後にホームページを見てくださる方々へ一言お願い致します。
本当に成長出来る場がここには多くあります。取り組んでいる事業に関わることが、人づくりに繋がっていると思います。人が成長するとこの地域も、今以上に良くなると考えます。是非、今後も活動にご期待ください。今後とも燕三条青年会議所を宜しくお願い致します。