燕三条JCの事業から始まった、寺子屋つばさ100Km徒歩の旅。
9年目となる今回は過去最多の98人の小学生が参加し、8月7日から11日までの4泊5日の日程で行われました。
スタート地点である下田の「いい湯らてい」で団結式。朝から気温がぐんぐん上がり、スタート前から既に汗がにじむほどでした。そんな中、子どもたちが100km徒歩の旅綱領、心得を元気に唱和している姿はとても清々しい気持ちになりました。
実行委員会の嘉瀬一洋会長、坂井伸団長の挨拶。その後久住とも子三条市教育部長と当青年会議所相場理事長から励ましの言葉がありました。
子どもたちの引率など、運営全般を主導するのは大学生、専門学生が中心となる「学生スタッフ」です。うまく段取りができず、社会人スタッフに怒られたり注意されたりする姿もしばしばみられました。この事業は、歩く子どもたちはもちろん、厳しい研修を重ねてきた学生スタッフの研鑚の場でもあるのです。
2日目も本当に暑い日になりました。写真を撮るためカメラを向けたJCメンバーも汗だくで、時折苦しそうな表情を浮かべていたり、歩く子どもたちだけでなく、手伝う私たちにとってもこの事業がいかに大変なのか感じました。そんな中でも学生スタッフはテキパキと指示出しをしており、どっちが大人か分からないような感覚になり、私たち大人も身を引き締めるのでした。
初日、2日目ともに猛暑日で厳しい暑さでしたが、3日目は途中天気雨に降られるようなこともあり、若干涼しく子どもたちには比較的歩きやすい気温になりました。中日となるこの日は、さすがに疲労が顔に現れている子供と、まだまだ全く疲れを見せない元気な子どもの両方が見られました。そんな中でも、水かけやハイタッチなどで励ますスタッフの力が子どもたちの励みになっていました。
4日目。疲れ顔の子や、少し足を引きずっている子が見られるスタートでした。早朝にも関わらずこの日も多くの方々がハイタッチへ駆けつけていただきました。スタート時は涼しかったものの、7:30を回る頃には夏の暑さを感じるような太陽となりサポートしている私たちも汗が流れる位になっていました。
いよいよ最終日。ゴール手前の子どもたちは枯らせながらも大きな声を出し、最後の力を振り絞ってハイタッチの声援に応えていきます。結果、98名の子どもたち全員が誰1人欠けることなく無事ゴールにたどり着くことができました!
ゴールはチームのみんなで手を繋いで一緒にその一歩を踏み出しました。
ゴール後に親御さんと子ども達が駆け寄る姿や、学生スタッフが仲間同士で涙し合っている様子はとっても感動的でした。
ほんの数日間ですが、子どもたちと学生スタッフが目に見えてたくましくなっていくのを感じました。共通のゴールに向かって助け合い、励ましあい、時にはぶつかり合いながら成長していく姿に組織や仲間の有り方を考えさせられました。この事業の凄さと継続していることの素晴らしさを感じ、そして何よりそれを支えている皆様に心から敬服させられるのでした。