2月8日(月) 燕三条地場産業振興センター リサーチコアに於いて通常総会並びに2月例会を開催しました。
相場理事長は冒頭「本日はイノベーションの出発点に立つ例会。先ほど控室で講師と話したが、ほんの数分話しただけで、自分は考え方が甘いなと思わされた。期待できる例会だと思うので楽しみにして頂きたい」と述べ、そして会員拡大について触れ、「会員拡大は仲間集め。私たちの活動に賛同して頂くためにも、私たちの活動を見て頂くことが大切です。百聞は一見に如かずで、本日のビジネス系例会は絶好の機会。「仲間を増やしたい」という気持ちを持って、少しでも多くの人に声掛けをして頂きたい」と挨拶。
通常総会では前年度決算、今年度補正予算など3議案を協議、全会一致で可決しました。
通常総会終了後にオブザーバーの方々より入場いただき、2月例会を開催。
“イノベーション”と聞くとどんなイメージを持つでしょう。
「技術革新って意味は知ってるけど、革新的なことなんて出来ない」「そういうのは大企業がやるものでしょ」などと思っていませんか。
今回の例会は『ここがイノベーションの出発点』と題し、参加者一人ひとりがイノベーションを起こせる人材となるため、イノベーションとはどういうものなのか、学ぶ例会となりました。
今回は日本で最もイノベーションを分かりやすく伝える、藤屋伸二講師を招いての開催でした。
藤屋講師のプロフィールは以下の通り。
―民間企業の勤務を経て藤屋マネジメント研究所を設立。1998年からドラッカーをコンサルティング理論のベースに置くようになり、1998年からドラッカーをコンサルティング理論のベースに置くようになり、独自のコンサルティング手法を編み出す。200社を超える中堅・中小企業の業績伸長やV字回復を支援してきたドラッカー活用の専門家―
講師講演の前に主管である創造の力委員会 齋藤副委員長より趣旨説明。
「容易に豊富な情報が手に入り、新しい事を始めなければ企業が成り立たないこの時代、自らの行動で自社を導けるのは私たちである」と参加者に訴えます。
「ドラッカーに言わせれば、何で気づかなかったのかと思う事が良いイノベーション。当たり前など無い。常識を疑え。企業でイノベーションを活かすには“顧客の立場に立ったマーケティングに基づくイノベーション”が必要である」と冒頭から訴えます。
「イノベーションとは、①利益を生み出す新しい活動や仕組み、②マーケティングとワンセットで起こすもの、③創造的に模倣する(ひと工夫してマネする)、④新しい用途を開発する、⑤既存の何かと別の何かを併せて新しい何かをつくる、“気づく”ことで誰でもイノベーションは起こせる」と述べ、また、イノベーションの起こし方として、「想定外のチャンスを活かす、市場と業界の構造変化を活かす、他社との連携」等、数多の事例を交えながら解説頂き、分かりやすい説明に参加者も真剣に聞き入ります。
藤屋講師は最後に「中小企業の独自化あるいは差別化は、ニッチ戦略×創造的模倣×連携で実現する。その基底にあるのはマーケティング×イノベーションである」とまとめられました。
客観的な統計を示しながら、中小企業は主力事業がニッチであるほどイノベーションを実現していることや、大企業に比べ顧客に迅速に対応できることが強みであること等を述べ、この燕三条地域はイノベーションを起こせる環境にある。と力強くプレゼン。
藤屋講師に御礼を述べた後、「イノベーションを皆さんへどのように伝えるか考えていた時、藤屋先生著の「ドラッカーのイノベーション」に出会い、本日に至りました。イノベーションは雲をつかむような話ではない。イノベーションは顧客の負を取り除くこと。誰にでもできること」と改めて参加者へ伝えました。
イノベーションは特別なことではありません。今回の例会で学んだ方は、自社が生み出せる新たな価値に気づくことが出来るのではないでしょうか。
最後に、2月例会を主管し運営した 創造の力委員会 内山委員長より メッセージがございます。
①例会後の率直な感想
今回の事業は参加者にイノベーションの出発点に立ってもらうために開催しました。この事業を通じて我々が言いたかったこと、感じてもらいたかったことが、参加者の皆さんに伝わったと実感しており、ホッとしています。
②一番印象に残った場面
藤屋講師の講演はもちろん素晴らしかったですが、主管となった我々組織の力委員会のメンバーが主体的に動いてくれていた事も印象に残っています。私の思いをしっかり受けた齋藤副委員長の趣旨説明や、内藤健君の元気の良いプレゼンをはじめ、委員会メンバ―一人一人が目標に向かって支えてくれたことで、参加者の皆さんに思いを伝えることができたと思います。
③市民の皆様へメッセージ
今回はイノベーションをテーマに開催しましたが、燕三条青年会議所では経営者やリーダーの学びになるような事業を考え、実施しています。本日オブザーバーで参加してくださった方からも、とても勉強になったとお声掛け頂きました。もし、20~40歳の方で例会に足を運んでみようかと思った方は、必ずプラスになりますので、是非お越しください。期待は裏切りません。