青少年育成事業(8月例会)「全力スイッチオン ~ぼくたち、わたしたちのサバイバル体験~」を開催しました。
青少年育成事業(8月例会)「全力スイッチオン ~ぼくたち、わたしたちのサバイバル体験~」を開催しました。
8月25~27日に燕三条地域の小学3~6年生を対象にした、粟島で2泊3日のサバイバル体験を行いました。また、8月29日には2泊3日のサバイバルを振り返る思い出報告会を開催しました。現代の子ども達は少子化、都市化、電子メディアの普及で異年齢とのナナメの関係が希薄化し、また便利で快適な現代社会において心や体を鍛える為の負荷がかかりにくい状態にあります。地域の子ども達の「生き抜く力」を培うためには体験活動に挑戦する機会を創出することが必要と考え、この事業を計画しました。
青年会議所メンバーが子ども達をサポートしてしまうと大人対子どもの構図となり異年齢とのナナメ関係に当てはまりません。そこで、この事業では子ども達の活動をサポートしていただく学生スタッフを募集し18名の学生スタッフが集まってくれました。
事業前には学生スタッフ会議を計3回実施し、子ども達がサバイバル事業で実際に行う各種体験活動や救命活動の練習を行いました。
7月30日には三条市教育センターにて小学生参加者及び保護者様に事前説明会を開催しました。子どもと保護者様でそれぞれ別の部屋で事業の説明をさせていただきました。最後に子ども達にはチームごとに目標と各自の役割を発表してもらいました。
いよいよサバイバル本番です。8月25日朝8時に三条商工会議所会館前に集合し、バスで村上市の岩船港に向けて出発です。
岩船港から粟島まではフェリーで約90分の船旅です。夏の日本海にしては珍しく海はうねりがあり船は少し揺れました。船首からはどんどん近づいて見える粟島に子ども達は希望と不安を募らせます。一部の子ども、学生スタッフ、青年会議所メンバーは船酔いでグロッキーになりながらも無事に粟島に上陸。港には本保村長はじめ現地のスタッフさんが出迎えてくれました。
港から野営地となる旗崎海岸までは歩いて20分程です。野営地に到着後、各チームは寝床となるテントを張りました。野営地には水がないため、給水担当はリヤカーを引っ張り、近くの施設の水道にタンクを持って向かいます。
サバイバル体験ですので当然自給自足です。魚釣り担当は近くの岩場で穴釣りをします。アブラコなどの美味しい根魚が沢山潜んでいます。計画では漁船に乗り込み漁体験を行う予定でしたが、あいにく潮の流れが速く出港できませんでした。
野菜収穫担当は近くの畑でトマト、ピーマン、ゴーヤ、ジャガイモ、キュウリなどを収穫してきました。
様々な体験活動をすれば当然おなかが空いてきます。採った魚や野菜を焼いたり煮たりして調理しました。一番のご馳走は竹筒ご飯。飯盒、器、お箸、しゃもじなど全部自分たちの力で作りあげました。普段の生活では当たり前のように出てくる食事のありがたさを再認識してくれました。
就寝前には各チームで1日の振り返りをしました。自分の役割の中で「うまく出来たこと」「うまくいかなかったこと」「辛かったこと」を報告し合い、チーム内で励ましあいました。
そしてドラム缶風呂。満天の星空の下で入るお風呂は格別です。天の川もきれいに見えました。
サバイバル最終日は朝からテントを片付け、海岸清掃を行いました。海はとてもきれいですが、海岸には漂着物が多く、来た時よりもきれいにすべく、全員で頑張りました。
辛くもあり楽しくもあった3日間のサバイバルが終了しました。最終日はこれぞ夏の日本海とよべるほど真っ青な海と空が参加者を見送ってくれました。
粟島でのサバイバル体験から2日後の8月29日に燕市文化会館にて思い出報告会を開催しました。
小学生参加者同士や学生スタッフとのつかの間の再開に会場には笑顔が溢れます。
思い出報告会では、サバイバル体験のドキュメンタリー映像を上映し、その後各チームリーダーの感想文朗読とチームごとに誓いの言葉の唱和。そして、サバイバル体験をやり抜いた子ども達に当青年会議所の理事長、関義実よりサバイバルをやり抜いた証として表彰状を送りました。
準備段階から長きに渡る事業でしたか、無事に子ども達はサバイバル体験をやり抜きました。参加した子ども達が自己に自信を持ち、どんな困難にも挑戦できるきっかけになれば幸いに思います。
結びに、ご協力いただいた粟島浦村関係者様、物品協賛していただいた企業様、そして子ども達のサポートを快く引き受けてくれた学生スタッフの皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。