情熱ある若者大陸~三条市地域おこし協力隊「鈴木さん」

こんにちは! 情熱ある若者大陸へようこそ!

毎日あっちぇですね~ ここ燕三条も梅雨の影響でじめじめしてってばね。おめさんトコはどんげらてぇー なんてこの地域の方言も、文章で書くとなかなか特徴的ですね!

 

本日も縁あって県外からこのまちへやってきた若者の情熱を聞きに行ってきました! 私の要望で今回は三条市に新しくできた「ステージえんがわ」さんにて取材をさせていただききました。

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さて本日の若者は!三条市地域おこし協力隊の鈴木麗さんにお話を伺ってきました~!

まずは鈴木さんのプロフィールをご紹介致します。鈴木さんは静岡県のご出身。家族構成は母と姉が2人の4人家族。小さい頃は日本の文化に中々なじめず、母の影響もあって海外の生活に興味を持ち、そして18歳の時にアメリカへ。そしてその後は中南米の国での生活を経て、2016年5月に三条市地域おこし協力隊として採用され、現在、三条市下田地域で暮らしておられます。

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佐藤:初めまして鈴木さん。とてもユニークな服ですね!

鈴木:今日の日のために一張羅を下ろしてきました(笑)実は趣味の一つで着物のリメイクをしていてるんです。一般的には着物を使って全く別のものを作ったりしますが、この服はハサミを入れずに袖の糸をほどいて作っているんです。地域おこしとは別にこういった事でも何かできたらなぁって。

佐藤:すごいですね!着物に見えませんよ!

鈴木:ありがとうございます(笑)嬉しいです。

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佐藤:さて、早速ですが鈴木さんがこのまちに来たいと感じた時の気持ちを教えてもらえませんか。

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鈴木:今まで本当に自由に暮らしていました。海外での生活でもそうですが、たくさんの人と出会い、たくさんもらったものがあってそれが溢れ出てしまって自分の中で何も残ってなくて・・・。それで多くの人達からもらったもの。点と点を結びつけてもっと有効活用したいなって思っていました。その時にこのような制度がある事を知って、地域おこし協力隊の全国情報が集まるホームページを見ながら色々なまちを探していたら、とっても素敵な写真やデザインを見つけました。それが三条市(下田地区)だったんです。下田の自然は本当に綺麗で神秘的で、瞬間的に「ここだ!」って思った事を記憶しています。

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※その時のチラシです!

 

佐藤:下田の大自然に惹かれたんですね。

鈴木:そうですね。あと、定住に向けた副職がOKという部分も魅力的で、着物のリメイクをやりながら、農業に携わっています。棚田の再生や困っている農家さんの畑のフォローや地域イベントの企画とか・・・。

佐藤:色々ありますね・・・。

鈴木:ですね(笑)今はありとあらゆる人達の所へ顔を出して繋がりを作っています。私の得意分野なので。

佐藤:溢れだすものがたくさんあるから今は土台作りなのかもしれませんね。まだこちらに来てから2か月ちょっと。まだまだこれからですね!

鈴木:そうですね。本当に多くのものをいただいてきたので私が出来る事を今模索しながらやれる所からやっていこうと思っています。

佐藤:ものすごくパワーを感じます。

鈴木:皆さん良い意味でお行儀が良くて(笑)私みたいなクレイジーな人が少ないんですよね(笑)

佐藤:クレイジーって・・・(笑)逆にクレイジーな行動力を持っている人って大事だと思います!私も見習わないと・・・(涙)さて次の質問です。鈴木さんがこのまちに来たときに感じた感動を聞いてみたいです。

鈴木:やっぱり下田の自然ですね。私の心の中に「ドーン!」って入ってきました。ちょうど冬から春に入る時期で華やかな感じではなかったですけど、とっても神秘的で厳かというか・・・すごく感動したのを覚えています!

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佐藤:自然豊かな土地ならではのものですね

鈴木:そうですね。あと水が綺麗な所に住みたくて(笑)

佐藤:そういう意味では条件は完璧ですね!さて、そんな三条市ですが逆にこのまちで感じる不満などを聞かせてください。色々な土地をみてきているので面白い視点があると思って期待してます(笑)

鈴木:実はそんなにありません(笑)

佐藤:えぇ!

鈴木:海外での経験に比べれば・・・今の生活とはかまったく苦になりませんよ。

佐藤:ですよね!(笑)では、ちょっと質問を変えて、今後このまちに移住してくる人達に対して、地域おこし協力隊はそういった移住関連の問合せ窓口にもなりますよね。鈴木さんからみて三条市の移住者に対してのフォローってどうおもいますか。

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鈴木:私が調べた限りでは、移住者にも起業する人達にとってもとても手厚く支援しています。安心して来てください(笑)

佐藤:若者のみなさん是非おいでください(笑)

鈴木:質問とは別の話になってしまうんですが、逆の意味で凄いなって思った事があります。

佐藤:おぉ!是非聞かせてください。

鈴木:新潟県の情報誌のクオリティが高いと思います。たくさんありますよね。他県ではあんまり見た事はないです。新潟県の県政に関する雑誌などもあって驚きました。以前、雑誌の編集者の方とお話をする機会があって聞いたんですけど、新潟県人は内弁慶だそうです。だから雑誌が好まれるておっしゃってました。県民性にあってるんですね。

佐藤:なるほど。あまり外に出たがらない、外との接触を好まない県民性なんですかね。面白い!

鈴木:あんまり外へ行かない人が多いみたいですよ。だから県内情報の需要が高いみたいですよ。

佐藤:鈴木さんが感じた事は正しい感覚だったんですね。

鈴木:そうですね(笑)

佐藤:ほかにもありますか。

鈴木:そういう意味では1つショックというか、気になる点があって。私がお手伝いしている下田地区なんですが、空き家はあるんですけどまだなかなか住むという所まで進んでなくて。自治会長さんから紹介してもらって見に行ってみるんですけど・・・少し周りの人達との温度差を感じる事があります。

佐藤:なるほど。でも市としては、下田地区はサテライトオフィスや移住を進めていますよね。空き家があるけど住めないってのはせっかくのメリットが無くなってしまう気がしますね。

鈴木:私たちや市は移住による下田地区の活性化に力を入れはじめましたが、その考え方が地元の方にはまだまだ浸透していないんだなぁって思います。地域の新たな活力としての若者やヨソ者と地元の受入れ意識がマッチすればとても元気な地域になると思うんです。私個人としては色々な人たちと会話をすることで繋がりができ、それを紡いでいけば少しづつ変わってくると思います!

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佐藤:まさに、鈴木さんの腕の見せ所なのかもしれませんね。人と人との繋がり。少しづつ地域の人達の心を開いていく。一気に変える事は難しいかもしれませんが、一歩一歩確実に前に進んでいってほしいなと思います。応援しています!

鈴木:そうですね。次の質問にも繋がるのかもしれませんが、新潟県の人達ってシャイな感じがします。逆に静岡県の人達はとっても人懐っこいからなおさらそう思います。若い子達もシャイだなって感じがしますね。思春期かー!って思っちゃいます(笑)。

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佐藤:土地柄なのかなぁ・・・色々な経験のある鈴木さんから言われると説得力がありますね。

鈴木:県民性ですかね。雪国で寒いし、海も近くにあるのでシャイになったんですかね(笑)

佐藤:それはまったく関係ないと思いますよ(笑)では、次の質問です。燕三条にきてみて、不便な事とかってありますか。

鈴木:車がないです。

佐藤:(笑)そう来ましたか! でも、それだと行動範囲がかなり狭まっちゃいますね。

鈴木:私達の仕事ってプライベートと仕事の境界線があまりないと思うんです。例えば知り合った方とお話している中で、それが今後の企画に繋がったり、そこからまた話が広がったりすると思っているんですね。

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佐藤:だとするとかなり行ける範囲が狭まりますね。車買わないとですね。

鈴木:車と言えば、車の運転がゆっくりに感じます。雪国仕様の走り方だからですかね。

佐藤:雪国仕様!?

鈴木:そうです。(笑)雪の時の走り方が通常の時でも表れてるような気がします。人を避けるときもかなり大回りしたり(笑)

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佐藤:面白い視点ですねー(笑)とっても新鮮な視点だと思います。えーとそれではそろそろ真面目なお話をしてもらおうと思います。今、鈴木さんが一番やりたい事や新しい夢があったら聞かせてください。

鈴木:んーそうですねー。下田を観光地にしたいです。素材はたくさんあると思うんです。田んぼや棚田。下田地区がもつ風景はとても魅力的だと思うんです。人の流れを作りたいと思っています。

佐藤:人の流れができてくればいずれ車の運転も上手くなりますね(笑)

鈴木:(笑)そうですね。今、十日町市は移住が上手くいっています。元をたどると長野県が移住に成功していて、白馬とかに外国人や日本人移住者が増えていて、しっかり行政がまちの人たちを巻き込んで協力隊の人達の動きもしっかりと機能していました。長野県からの流れで妙高や十日町にも人が増えて来ていて、十日町市はまちぐるみでウェルカムな状態だったので結果、移住に成功して人が増えているんです。その流れをこちらにまで引っ張って来れたらなぁと。そのためにはやっぱり迎える側の人達の意識も変えなければいけないと思っています。

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佐藤:なるほど、なんとなくですが、田舎に行けばいくほどなかなか変化に対応しづらいというか意識を変えづらい環境だという気がしますね。

鈴木:そうですね。下田地区にもキャラの強い人達がいるので(笑)そういった方と一緒に活動できればと思っています。あと、私たちの事も浸透していないところもあって、周知活動がすべてに行き届いていない部分もあるかもしれません。下田地区にはおおまかに3つのエリアがあって、他の地区の取り組みは自分たちに関係ないと思われてしまっているように感じます。そういった部分を1つ1つ繋げていければいいなって思っています。

佐藤:鈴木さんが起点になって人と人を結び付けられると、少しづつ意識が変わって来るかもしれませんね。ありがとうございます。では、最後の質問です。この燕三条の「未来を切り拓いていく力」になりうるものはなんだと思いますか。

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鈴木:はい。私が思う未来を切り拓く力。それは、「Black Sheep(ブラックシープ)の力」です。白い羊の群れの中に黒い羊がいる。ようは「変わり者、はみ出し者」。私は昔からブラックシープだったんです。でも、クレイジーな人だからこその発想力や行動力が必要になると思うんです。同じような事ばかり続けていても変わらない。時には変わり者の力が必要になると思って考えました。

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佐藤:ブラックシープの力。いただききました。鈴木さんの発想力や行動力に感化されて意識が変わる人たちが増えてくる事を期待しております。 本日は本当にありがとうございました。

鈴木:こちらこそありがとうございました!

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