~情熱ある若者大陸~ 磨き屋一番館大嶋さん

「師匠も走る」師走! 情熱ある若者大陸もメンバー一同みんな一生懸命走っています!

どんどん寒くなっておりますが、若者大陸は「情熱」いっぱい!ちょっと元気がないなって思ったら是非今までの記録を見なおしてみてはいかがでしょう(笑)心に「元気」が湧いてくるかも!(^^)

さて、今日のメニューは 新潟市から燕市にこられて燕市の魅力の一端「磨き」に心を動かされた若者に取材してきました!見た目はちょっと地味かもしれませんが、その技術たるや皆さまご存知のように「世界レベル」その技術は今も受け継がれていっています。

それでは今日も元気よくいってみよー!

さて、燕市は鍛造・圧延・プレス・研磨などの金属加工製造の中心地として発展を続けています。しかし近年ではアジア諸国などとの競争により事業所や技術者が減少しており金属加工産地として衰退しかねない状況となっております。そのため、燕市では金属加工産業の基盤技術である金属研磨業に関わる後継者の育成、開業支援、高度技術の振興および体験学習による金属研磨技術の普及をか図ることを目的に『燕市磨き屋一番館』を建設しました。そこで卓越した技術者が研修生の指導を行っています。

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そこで、今回『燕市磨き屋一番館』で研修を受けている大嶋君にインタビューを行わせていただきました。

まずは大嶋さんのプロフィールを紹介させていただきます。大嶋さんは新潟市のご出身で卒業されてから燕市に移り住まわれて7か月。燕市に来られてから今に至るまでどのような道をたどってきたのか聞いてきちゃいました!

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田崎 今日はお忙しい所ありがとうございます。少しお時間を取らせてしまいますが宜しくお願い致します。

大嶋 こちらこそ宜しくお願い致します。

田崎 早速ですが大嶋さんがこのまちに来ると決まった時にどのような希望をもって燕三条にこられましたか?

大嶋 はい。そうですね。一番のきっかけはやっぱり「工場の祭典」だと思います。工場の祭典に参加をさせて頂き、その時にこの「磨きや一番館」の事を知ったんです。そして体験があったのでさっそく伺ってみたんです。そして磨き体験をやってみたんですけど、それがすごく面白かったのがきっかけでしたね。

田崎 工場の祭典ですか。やっぱり影響大きいんですね。

大嶋 そうですね(笑)

田崎 タイミング的には学生の時に工場の祭典に来る機会があったのですか?

大嶋 はい、そうです。

田崎 それは授業の一環か何かですか?

大嶋 いえ、もともと僕がものづくり関係に興味がありまして、で新潟と言ったら燕がものづくりのイメージがありましてそれで親に工場の祭典があるというのを聞いてそれで参加してみようとおもいました。

田崎 ものづくり=燕。やっぱりそういうイメージって県内の人でも持っているもんなんですねぇ

大嶋 そうかもしれませんね。

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田崎 ちなみに大嶋さんは燕三条に来られてからはどれくらい経つんですか?

大嶋 えーと今年の4月に来たんで、約7か月になりますね。

田崎 あーまだ間もないんですね(笑)

大嶋 はい(笑)まだわからない事が多いかも・・・

田崎 わかりました。どうですか? 燕三条に来て、住んでみてどのような感想をおもちでしょうか?イメージとか何か?

大嶋 来た時に思いましたのはまずラーメン屋さんが非常に多いという事ですね(笑)

田崎 (笑)やっぱり燕三条ってラーメンのイメージ強いんですねぇ 大嶋さんは元々ラーメンはお好きでしたか?

大嶋 そうですね、大好きです。

田崎 私も好きです、塩ラーメンですが(汗)初めに食べたこってりの背油ラーメンの味が今でも忘れられないのですが拒否反応はありませんでしたか?(笑)

大嶋 そうですね、初めは背油に驚いたのですが慣れると面白いもんで、今では大好きになりました(笑)

田崎 見た目のインパクトよりも意外と・・・ですよね。

大嶋 そうですね。インパクトは強かったですね(笑)

田崎 ありがとうございます。それでは他に何か燕三条に来て感じた事とかありますか?

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大嶋 そうですね、僕は色々なイベントにも参加をさせていただいているんですが企業同士の繋がりが強いなっていうのは感じました。

田崎 企業同士の繋がりですか。

大嶋 はいそうです。

田崎 他の企業さんを見ていてそう感じられるという事ですか?

大嶋 はい、他の企業さんで働いていないので漠然となんですが、僕のイメージでは注文されてただ受けるみたいな感じかなーと思っていたのですが、何と言いますか・・・もっと深くと言えばいいんでしょうね。人と人の間で仕事をしていてお互いの「関係性」が深いんだーなと感じました。

田崎 なるほど!製品をお互い持ちつ持たれつ協力しながら作り上げているということですね?

大嶋 はい、自分だけでは商品が完成しないんだなと、燕にある企業さんがそれぞれ一丸となって品物を作り上げているように見えるんですよね。

田崎 なるほど、そういう一面もあるのかもしれませんね!ありがとうございます。それでは質問を進めさせていただきます。燕三条に来られてから現在に至るまで、仕事やプライベートで苦労されたこととかは何かありますでしょうか?

大嶋 そうですね、仕事の事になるんですけど研磨作業をしていると摩擦で製品が熱くなってきて・・・そしてそれを我慢してやっているわけなんですが最初のころはもうこれが熱くて熱くてしょうがなくて色々と持ち方を変えたりしながらやってたんですが(汗)

田崎 その厚い手袋をしていても熱くなるんですか?

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大嶋 はい、もうヤケドが日常茶飯事でした(汗)やっと最近は慣れてきたんですが。

田崎 それはツライですねぇ(汗)職業がら手荒れなんかもするわけですね。

大嶋 はい(笑)よく皮が剥けますね

田崎 皮が・・・それは辛いですね。

大嶋 はい中々大変です。

田崎 ちなみになんですが、そのー鼻をかむとティッシュって黒くなるって聞いたんですけど本当ですか?

大嶋 はい(笑)作業中はマスクをしているのですがそれでも鼻で吸い込んでかむと黒くなりますね(笑)舞いやすい粉塵と舞いにくい粉塵があるのですが舞いやすい物を研磨していると逆にマスクをしている所以外が黒く残ってしまいますね(笑)

田崎 なるほど、研磨あるあるですね?

大嶋 そうですね!

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田崎 ありがとうございます。中々ハードな仕事なんですねぇ・・・さて次の質問ですが、新潟市から燕市に住まわれてて、いわゆる方言とかで違うところはありますか?

大嶋 方言・・・そうですね・・・方言は何と言いますか「こもる」というか少し聞き取りづらいところがありましてですね。研磨作業してるときは集塵機の音と重なるんですよ。それで話が全く聞こえない時があるんですよね。一生懸命話を聞こうとはしてるんですけど・・・聞こえない時があるんです。でもそこは今までの経験と積み重ねで内容は理解出来ています!

田崎 あーなるほど(笑)職人気質があるから・・・ですかね。

大嶋 でもちゃんと聞いてますので大丈夫ですよ!!(笑)

田崎 安心しました!!ありがとうございます。それと割と燕は言葉ジリが強いという話も聞きますがいかがですか?

大嶋 母親が福岡の出身ですので結構方言はキツメですので朝倉市に帰った時は何もしてないのに怒られてるんじゃないかと錯覚するくらいです(汗)直球というか、ですのでそこまでは気にならないというか順応してる気がします。

田崎 他にこちらに来られてから食事や通勤などで不便に感じたところはありますか?

大嶋 一人暮らしがこちらに来てからが初めてなのですがそんなに困ったこととかはなかったです。

田崎 食事とかは自分で作られるんですか?

大嶋 近くにスーパーがあるので自分で料理をしています。

田崎 へえ~自分で毎日料理されるんですか?

大嶋 他にラーメンだったり外食をする事がありますが飲食店が多くあるので困る事とかは無いですよ。

田崎 ちなみに失礼ですが結婚されたりしておられますか?

大嶋 いえ、まだしておりません(笑)

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田崎 大変失礼いたしました。話は変わりましてこちらの磨きや一番館さんの仕事内容はどんな事をされておられますか?。

大嶋 はい、外注の仕事もありますし自社製品の仕事もあります。

田崎 それでは外注先の仕事や自社製品をしながら研磨を学んでいるわけですね?

大嶋 はい、そうですね。

田崎 資料を見させていただいたのですが磨きや一番館様では3年間の修行をすると書いてあったのですが、この3年間のあとの展望や夢などがありましたら教えてください。

大嶋 はい、まだこう漠然としているのですがどっちかといいますとカトラリーよりは器物に興味がありますね。カトラリーってスプーンとかなんですが、実は自動で研磨が出来るものもあるんですよね。でも、それよりも手を使って出来る器物。たとえばタンブラーとか自らの手で磨ける。そんな仕事をしていきたいなと思っています。

田崎 燕三条の研磨をされてる専門の会社は多いのですか?

大嶋 そうですね、いま研磨をするところが少しずつ減っていたり職人が少なくなってきていまして、この会社では研磨を学んで職人を育てるという形なんです。

田崎 現在こちらで半年間学んでいる中で研磨師として仕事の魅力だったりPR出来るようなものはありますか?

大嶋 ありきたりですが、物がきてまだその状態ですと色が曇っていて汚れもたっぷりついている状態なのですが、ちゃんと工程を踏んで磨いていってやって終わった時に光って綺麗になっているのを見ると達成感というか、あー俺やったなーという気持ちになります。製品にもよるのですけど1から10まで一人で全部やるものと1から9までやって残りの1つを他の人がやる場合もありますが一つ一つ責任を持って皆がやっていることに誇りを感じています。

田崎 なるほどですね!ちなみに今後ご自身で起業される夢などはありますか?

大嶋 起業ですか~、まだそこまでの事は考えていませんが、、、

田崎 ゆくゆくは燕で指折りの職人さんになる事とかは(笑)

大嶋 そうですね、そこまでいけたらいいなと思います。(笑)

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田崎 店舗で自分の磨いた商品が並んでたりするのを見た事とかはありますか?

大嶋 自分の磨いたのかはどうか分からないのですが磨き屋一番館の製品が置いてあるのはみたことがあります。

田崎 そうすると自分が磨いたものかもしれないのを見て嬉しかったりされるんじゃないですか?

大嶋 そうですね、自分が磨いたのはこんなだったっけ!?って思うこともありますが自分が手を加えたものが並んでると嬉しく思いますね。

田崎 仕上げで付加価値がつくというのはとても面白い仕事だとおもいますね。

大嶋 そうですね。面白い仕事だと思います。

田崎 そのなかで今後のビジョンというか20年後の将来こうなってるというものはありますか?

大嶋 あくまで希望ですがこちらを卒業して、器物の仕事に就職して、高橋理事長と同じような「マイスター」になりたいという想いがあります。

田崎 素晴らしいことだと思います。ちなみに、研磨の資格で級とかはあったりするのですか?

大嶋 それが、あの今はまだ無いのですが「資格の制度」を復活させようという話があるのを聞いたことがありましてそれが近々出てくるのではないかと思います。

田崎 そうなんですね!将来資格制度になって希望者が益々増えてくるといいですね。

大嶋 そうですね、出来たら私も取りたいと思いますしそうなって欲しいです。

田崎 燕三条にもし他にこうあってほしい施設や物があったらいいなと思うことはありますか?

大嶋 いえ燕三条はなんでも充実してると思います。私が住んでいたところはスーパーみたいなのしかなかったんでこちらはなんでもあるし生活している中では満足しています。

田崎 そうですね。私も地元ではないのでそう思いましたし、逆に外から来るとそういった事が意外と見えなくなってしまうのかもしれませんね。

大嶋 はい燕三条は企業や飲食や店舗などがまとまっててとてもいい町だと思いますよ!あとは先ほどの将来への想いで付け足すとたら、燕三条に仕事を持ってくる力がないと、この「磨きの仕事」も無くなってくると思うんですよ。ですので私はこの研磨という仕事、もちろん品質だったり信用を築いて燕三条に多くの仕事を持ってこれるように続けていきたいと考えています。

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田崎 そうですね!「燕三条ブランド」があるのも色々な方々が「有機的連携」という関わりで大きくなってきてると思います。非常に熱い想いをありがとうございます!

大嶋 いえいえ(笑)

田崎 今の思いに合わせましてそれでは最後に質問させて頂きます。テーマが少し大きくなりますが大嶋さんがこれからさらに燕三条の未来を切り拓く力になるために必要な「力」はなんだと思いますか?

田崎 本日はありがとうございました!

 

大嶋君のお仕事をちょっと拝見(´▽`)  真剣なまなざしは「職人」そのものですね!

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磨く前と 後でこんなにも違うんですよ! すごい!

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